「ONE」というレシートを1枚10円で買い取るアプリをインストールして思ったこと
昨日のTLは「ONE」という、レシートを1枚10円で買い取るアプリを賞賛する内容で埋まっていたので、早速お昼を食べながらONEの記事を読み漁り、アプリをインストールしましたボクです。
ONEというアプリは、事例として勉強になることが多く、既に多くの記事が書かれていますが、僕も自分なりの視点から書こうと思います。
今回は、ONEというアプリの仕組みと機能、あとはどのように収益化しているのかについて書くので、ぜひ読んでみてください。
ONEの使い勝手(ユーザビリティ)について
ONEは、シンプルかつ機能が限られている代わりに、非常にユーザビリティが高いアプリだというのが率直な感想です。
押せる場所を①ホーム、②買取、③アカウントの3つに制限することによって、ユーザーが操作に迷わないのがUI目線で良いところだと感じました。
また、登録の手順も容易で、電話番号を登録するとSMSが送られてくるので、そこに記載されている4桁の数字を打ち込むだけで完了します。
ONEの詳しい機能について
ONEの特徴は、レシートを読み込むだけでお金を貰うことができるところです。
初めてこの機能を知ったときは、「某ゴミを木に変える法則のある漫画」のことを想起しました笑 「レシートをお金に変える力があったらすごいよなぁ」っていう妄想が実現した点はすごいと思います。
ONEでは、1日に10枚までのレシートを読み込ませることができ、1枚のレシートを読み込ませるごとに10円が貰えるという仕組みです。
単純計算では、10円×10枚=1日100円なので、1ヶ月間毎日レシートを読み込んだ場合は3000円という、割と大きなチリツモになります。
更に活用の幅を考えると、僕らは1日に10本のうまい棒を毎日無料で食べられるということにも繋がります。とてもエキサイティングな結果ですね。
ONEの収益化の仕組みについて
では、そんな素晴らしいメリットしかもたらさないように思えるONEですが、「じゃあ運営はどうやって収益を上げているの?」という疑問が生じるでしょう。
レシートというお金にならないものに価値を付与し、ユーザーに10円をあげていくだけでは、ONEはただのボランティアのように見えてしまいます。
しかし、ここには収益の仕組みがあり、ONEはこのレシートのデータを企業に売ることができます。
昨今のトレンドであるビックデータの活用、と似ているというか、まぁ集まればビックデータになるんですが、それより個人ごとにパーソナライズされたデータが取れるというのがONE強みであり収益構造です。
なので、ONEはユーザーの個人的な情報を企業に売ることができるので、企業側にも大きな販促のメリットが期待できるというwin-winの関係があります。
パーソナライズされたデータの活路
先ほど紹介したパーソナライズされたデータの活路についてですが、少し掘り下げて説明を加えておきます。
たとえば、レシートのデータを見ると、野菜ばっかり買ってる人がいたとしたら、その人には野菜スープの宣伝をしようとか、もしくは野菜にかけるドレッシングを売ったりしようと、その人に適したものを紹介できるようになります。
最近広告ではここらへんのリタゲ機能と呼ばれるやつの規制が厳しくなってきたので、このような個人を特定できるデータを欲しがる企業にとっては、レシートは宝の山だったのです。
それに着目して、価値の非対称性を理解したサービス展開ができている点で、ONEは非常に優れたアプリだと言えます。
まとめ
今回は少し駆け足でONEについて紹介しましたが、もう少し使い込んでいくうえで、さらなる気づきが得られた際には追記していきます。
とくに個人的にすごいなと思ったのは、価値の非対称性に着目できている点と、ジョブズのような思い切った最小限のUIを実現できているところです。
今後このアプリがどう普及していくのか知りたいのですが、残念ながらローンチ後にアクセスが集中し、現在レシートの買い取りに対応していないようなので、早い復旧を願うばかりです。(6/13:14:00時点)
現在、一時的にレシートの買取をストップしております。ご迷惑おかけしております。
— ONE (@ONEbyOF) June 12, 2018
また、ONEの復旧を待っている間にもできるおすすめのスマホゲームがあるので、ぜひ下記のバナーからインストールしてみてください(やっつけ仕事)